『地獄に堕ちないための言葉』を読む

『地獄に堕ちないための言葉』を読む 56〜60

『地獄に堕ちないための言葉』

56 ある時、嘘(うそ)の投資話で金をもうけていた男が、白蟻(しろあり)の群れのような、被害者の亡霊(ぼうれい)たちに、全身を食いつくされるところを見た。

私もウソの投資話にだまされ、全財産の数百万円をそのウソの投資話に投資してしまい、全財産を失いました。

全財産を投資してしまったあと残った全財産は680円でした。このときは、本当に死にかけました。これまでの私の人生の最大の危機でした。このときは、弟に数十万円を仕送りしてもらって、なんとか助かりました。

この世に、楽して稼げるうまい方法などというものは、決してないのです。楽して、稼ごうと思ったのが、間違いでした。

詐欺師は、いつも、楽して稼ぎたい人間からお金をだまし取ろうとねらっているので、十分、お気をつけください。

自分は賢いので、絶対詐欺なんかにだまされるわけはないと思っている人間が一番危ないです。私もそう思っていた一人です。

彼らはだますプロなので、あらゆるだましのテクニックを駆使して、人をだまし、人からお金を奪い取ります。

繰り返しますが、「この世で楽して稼げるうまい方法は決してない」という真理を知っていれば、大丈夫です。私は、この真理を知るために、数百万円という高い授業料を払いました。

この詐欺にだまされて、全財産を失ったあとは、まじめに正直にコツコツ働いて、質素倹約生活を送り、毎月、少しずつお金をため、そして毎月、少しずつ、インデックス投資に投資するという堅実な生活を送っているので、いったんゼロになった資産は少しずつ増えています。

お金稼ぎは、「まじめに、コツコツ、堅実に」が一番です。一気に大金を得ようとすると、私みたいに詐欺にだまされますので、十分、お気をつけください。

57 ある時、お年寄りを騙(だま)して、詐欺(さぎ)をしていた集団が、養殖池(ようしょくいけ)で、多数の毒フグに襲(おそ)われるところを見た。

一人暮らしのお年寄りをだます詐欺師は多いです。そういう連中は、死後、こうなるということです。

58 ある時、生前、仏陀(ブッダ)の悪口を言っていた者が、両手を木の枝に縛られ、黒いカラスに生皮をはがされ、狼(おおかみ)にその肉を食われるところを見た。

人間にとっての最大の罪とは、仏陀(救世主)を殺すこと、仏陀の身体から血を流すこと、仏陀の悪口を言うことです。こういうことをした人間の罪が許されることはありません。こういうことをした人間は、永遠に近い期間、地獄の最悪の責め苦を受け続けることになるでしょう。

59 ある時、イエス・キリストを弱き神と称し、殉教(じゅんきょう)して行った人々を「バカだ」と言っていた人が、十字架につけられ、茨(いばら)の冠(かんむり)をかぶせられ、五寸釘(ごすんくぎ)を打ち込まれるところを見た。信仰を捨てた聖職者のようだった。

殉教

自らの信仰のために生命をささげること。

イエス・キリストと敬虔なキリスト教徒たちを誹謗中傷していた人間が、イエス・キリストと同じ十字架刑にかけられた、ということです。これも因果応報(いんがおうほう)です。

60 ある時、仏像を盗んで、売り飛ばした男が、ワニの姿に変えられて、その皮からハンドバッグが作られるところを目撃した。

ワニ皮のハンドバッグだと喜んでいても、そのワニはかつて仏像を盗んだ犯罪者のワニかもしれません。

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