『地獄に堕ちないための言葉』を読む

『地獄に堕ちないための言葉』を読む㊶〜㊿

『地獄に堕ちないための言葉』を読む

㊶血の池の右側に、なだらかな丘のような針の山が見えて来た。太い注射針のようなものが、5センチメートルから30センチメートルの長さで、地面から突き出ている。

有名な針の山は血の池地獄の隣にあるんですね。死後、こんなところには、行きたくないものです。

㊷畳一枚の広さに、針が50本は突き出している。高い鉄下駄(てつげた)をはいた鬼たちが、鉄棒をブンブン振り回しながら、罪人たちを頂上へと追い上げている。

畳一枚の広さに、針が50本は突き出ているというのは、かなりの密度です。ここに追い込まれると、針に突き刺されて、身体じゅうボロボロになりそうです。

㊸罪人(ざいにん)とは犯罪人だけではない。眼(げん)・耳(に)・鼻(び)・舌(ぜつ)・身(しん)・意(い)(六根 ろっこん)で仏法真理に反した行為のすべてが裁(さば)かれるのである。

これは恐るべき言葉です。つまり、私たちが生まれてから死ぬまで思ったすべての思い、すべての言葉、すべての行いが、仏法真理に反していないか裁かれるのです。その結果、仏法真理に反する悪い思い、言葉、行いが、仏法真理にかなった良い思い、言葉、行いより多ければ、地獄に堕ちて、すさまじい苦しみを味わうことになります。

眼の間違い、耳の間違い、鼻の間違い、舌の間違い、身体の間違い、心の間違いが、あの世では、すべて明らかになり、そのすべてが裁かれることになります。だから、本当は、私たちは、ほんの少しの悪いことも思ったり、語ったり、行ったりはできないはずです。ところが、現実は、人間はありとあらゆる悪をおかしているわけです。その結果、地獄に堕ちる人間が増えていて、現在、7割ぐらいの人間が死後、地獄に堕ちているそうです。

㊹地上で2万日生きて、毎日10個、悪事を働いた者は、累計20万回、針で突き刺されて、血まみれとなる。頂上にたどり着くまでに、倒れ込み、全身が針で突き刺される者もいる。鬼は、容赦なく、亡者(もうじゃ)をつかみ上げ、また立たせて歩かせる。

地上で悪いことをした人間がどうなるのかが具体的に書かれている仏陀にしか書けない地獄の恐ろしい様相です。死後、このような恐ろしい地獄に堕ちないためには、決して悪いことは思わない、悪い言葉は口にしない、悪い行いはしないことです。万一、悪いことを思ったり、語ったり、行ったりしたら、すぐに反省して、それらを繰り返さないことです。そして、良いことを思い、良い言葉を語り、良い行いをしていくことです。

㊺罪人は頂上で、わずかな空間を見つけ、生前の悪業(あくぎょう)の数々を神仏に謝罪する。主として肉体がおかした罪を肉体の痛みで応報刑(おうほうけい)として受けるのだ。

いくら謝罪したところで、地上でおかした悪が許されることは決してありません。罪が消えるまで、地獄の苦しみを味わい続けなければなりません。地獄で泣いて詫(わ)びるくらいなら、最初から、悪いことをしなければいいのです。恨むなら、自分のバカさ加減を恨むことです。

㊻鬼に追われながら、ふもとまで降(お)り、鬼がいいと言うまで、登り下(くだ)りを繰り返す。たいていの人は、悪口や暴力や、嘘(うそ)や、恥ずかしい行為が、ここまで裁(さば)かれるのを驚きながらも、後悔の涙を流し続ける。両親や先生たちに、無礼(ぶれい)であったことの、一つ一つも、確実に裁かれる。

だから、地獄に堕ちたくなければ、悪いことは、一つもできない、ということです。私は地獄に堕ちたくないので、いつも仏教を学んで聖人君子になることを目指しています😅

㊼針の山の向こう側には、もっとけわしい山がそそり立っている。この山は、びっしりと一面に、地面から刀剣(とうけん)の刃(やいば)が突き出している。針の山では、まだ反省の足りない罪人たちは、身体を切り裂かれながら、この1000メートル、2000メートル級の山を登らされる。

針の山では、まだ反省しない極悪人は、刀が突き出している山を全身を切り裂かれながら、登らされるようです。

㊽亡者姿(もうじゃすがた)で、この刀剣の山を血まみれで追い立てられている時、生前の肩書き、地位、名誉、勲章(くんしょう)なども、忘れ始める。恐ろしい鬼の叱声(しっせい)しか聞こえない。赤鬼、青鬼、緑鬼、黄鬼、黒鬼、白鬼、茶鬼などが、何百人も獄卒(ごくそつ)のように展開している。

生前の肩書き、地位、名誉、名声、位階、勲章、お金、外見などは、あの世では、一切通用しません。そういうものを取り去った生身のあなた、本当のあなたが何者か、ということが問われます。

㊾刀剣(とうけん)で斬(き)られる身体の傷は、人生で知って犯(おか)した罪、知らずして犯した罪の数と同じになる。

自分が知っていようが、知らなかろうが、自分の良心に反するすべての思い、言葉、行いは、すべて罪となり、正確に、犯した数だけの拷問(ごうもん)を地獄で味わうことになります。ですから、決して、自分の良心に反するいかなる思いも持ってはなりません。また、自己の良心に反するいかなる言葉も語ってはなりません。また、自己の良心に反するいかなる行為もしてはなりません。特に、他人に危害を加え、害する行為は最悪です。生涯、いかなる形でも、決して、他者に危害を加えたり、害を与えてはなりません。その逆に、すべての人間、そして、生きとし生けるものすべてを愛するように努力すべきです。

㊿偉い立場で、多くの人々を苦しめた人ほど、罪は重くなる。嘘(うそ)つきは80センチメートルの鉄のやっとこで舌を引き抜かれる。美女ばかり追いかけていた者は、目玉をくり抜かれる。間違った政治をした者は、腰斬(ようざん)の刑に処せられる者もいる。

腰斬刑

腰斬(ようざん)、もしくは腰斬刑(ようざんけい)とは、古代から中世において中国で行われていた死刑執行の方法である。 文字通り、罪人の胴体を腰の部分で切断することで死に至らしめる。 胴体を切断された罪人は即死することはなく、執行後10分から数十分後に出血多量やショック状態で死に至る。その間の苦痛が絶大であるため、特に重罪人に対して執行される処刑法とされた。

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