
『地獄に堕ちないための言葉』
㉛生前、ホラを吹いては逃げていた男が、ヒキガエルとなって、騙(だま)された恨みから青大将(あおだいしょう)になった女に丸のみされるところを観(み)た。
「嘘つきは泥棒の始まり」です。ウソをついてはいけません。正直に生きましょう。「正直の頭(こうべ)に神宿る」とも言いますからね。
「嘘つきは泥棒の始まり」
悪いと思わないで嘘をつく人は、泥棒をするのも平気になるということ。
「正直の頭に神宿る」
何事においても正直に振る舞う者には、神の加護があるということ。
㉜生前、借金をしては、倒産を繰り返していた男が、ピラニアと化した債権者(さいけんしゃ)たちに、池で骨になるまで食いつくされるのを見た。
借金を返さなかった結果、自分が死んだあとまで、借金返済を迫られて、最後には、自分の身体を骨になるまで食いつくされてしまったというわけです。
㉝生前、親不孝の限りをつくした息子や娘たちが、アリ地獄の砂に吸い込まれて、食べられるのを見た。
「親孝行したいときには親はなし」といいます。親はいつ死んでしまうかもしれません。親が生きているうちに、自分にできる親孝行をしておきましょう。
㉞生前、詐欺師だった人たちが、文字通りサギの姿になって、小魚を、騙(だま)し合い、取り合っている姿を見た。
哀れで、おぞましい光景です。こうならないように、詐欺行為などは決してせずに、まじめに正直に勤勉に働いて、世のため人のために生きましょう。
㉟生前、泥棒や強盗をやっていた人たちが、番犬の姿になって、罪をつぐなっているのを見た。
生前、泥棒や強盗をやっていた人たちが、今度は、逆に、泥棒や強盗を防ぐために、番犬になって、罪をつぐなっているというのが面白いですね。これも因果応報ということです。
㊱生前、民衆を処刑していた軍人たちが、鶏(にわとり)の大群になって、次々と、首を、鬼の斧(おの)で斬(き)られていくところを見た。
自分のしたことが自分に返ってくる。殺すものは殺され、処刑するものは、処刑されるということです。
㊲生前、両親や国家のスネかじりをして生きた人々の魂が、ネズミの群れとなってお堂の柱をカリカリとかじっていると、鬼たちがやって来て、鉄棒でたたきつぶすところを見た。
スネかじりはあの世ではネズミになってしまうわけです。確かに、ネズミは家の柱などをカリカリかじりますからね。だから、人間には、独立自尊の精神が大切です。自分のメシは自分で食っていく、働かざる者食うべからず、というわけです。
㊳小さな蜘蛛(くも)たちが、動物の死骸(しがい)のまわりに集まっていた。生前、人々から小銭(こぜに)をせびっていた人たちだった。突然、火球(かきゅう)が降(ふ)って来て、彼らは、丸焦(まるこ)げとなった。
自分が額に汗して、一生懸命働いて、その尊いお金で税金を払ったり、寄付することは良いことです。それに対して、人に与えることは何一つせずに、人から奪うばかりのクレクレ君は、死後こうなるということです。
㊴糞尿(ふんにょう)の池から、二メートルぐらいのミミズがたくさん出てきた。生前、肛門セックスをしていたLGBTQの人たちだった。
最近、LGBTQの権利拡大の風潮がありますが、この風潮は間違いだということです。あの世で2メートル大の巨大ミミズを増やして、一体、どうするんですか!
㊵黒いカラスが急降下して、動物たちの背中の毛を抜いていた。巨大パンダに化(ば)けた黒鬼(くろおに)と白鬼(しろおに)が、口から炎を吹いて、悪いカラスを焼き尽くした。生前、タカリ屋だった魂たちだった。
このように、タカリ屋は、死後、カラスになって、炎で焼き尽くされるようです。