59歳独身男性。
29歳の夏に痛風を発症して以来、
30年間、痛風という悪魔に苦しめられてきました。
初めまして。
私は59歳男性。
ちなみに、独身。
両親はすでに他界しており、
一軒家に一人暮らしです。
家はローンはなく、持ち家です。
私は29歳のとき、痛風を発症し、それ以来30年間、
人生の半分を、この痛風という悪魔とつきあってきました。
初めて、痛風を発症したときは、
痛風という病気のことを何も知らなかったので、
本当にこわかったです。
では、その初めて、私に痛風発作が起こったときのことを
書いてみたいと思います。
あれは、私が29歳のとき、暑い8月の夜明け前、
およそ午前5時ごろだったでしょうか。
いきなり、左足の親指の付け根あたりに、
それまでの人生で味わったことのないぐらいの
すさまじい激痛を感じて目を覚ましました。
「いたたたたたたたた、痛い、痛い、痛い」
「なんだこの痛みは」と思って、
左足の親指の付け根を見てみると、
真っ赤にはれ上がっています。
そして、その痛みは
まともに立って歩けないような痛みです。
とにかく、自分の身に何が起こったのかわからず、
「痛い、痛い、痛い」とひたすら、
そのすさまじい痛みに耐えるしかありませんでした。
思えば、前日に左足の親指の付け根がむずむずするというか、
痛むというか、なんとなく違和感があり、今思えば、
痛風発作の予兆はありました。
しかし、そのときは、痛風のことなどまったく知らなかったので、
「足をどこかにぶつけたのかな、一晩寝れば治るだろう」
ぐらいにしか思っていませんでした。
それがこんなとてつもない痛みになってしまうとは。
自分でも訳が分からず、また、痛みに耐えられず、
朝、隣の病院が開くなり、病院に駆け込みました。
もちろん、まともに歩けないので、
片足立ちでぴょんぴょんとはねながら、
隣のM医院に駆け込んだのです。
幸いなことに、当時の私の家は病院のすぐ隣にあったのです。
今はその家とは別の一軒家に引っ越しています。
さて、そうやって、死ぬ思いで、
病院に駆け込み、医者に
「足が痛いんです」
と真っ赤にはれあがった素足を見せると、
その足を見るなり、医者は
「これは痛風だ」
と言いました。
そして
「うまいものばかり食ってるからだよ」
と言いました。
「確かに、ごもっとも」
私は何も言いませんでしたが、
心の中でそう思いました。
そして、看護師に患部に冷たい湿布を
貼ってもらい(気持ちよかったです)、
薬をもらって、その日は帰りました。
そして、その日以来、30年間、
私はこの痛風という悪魔と戦い続けてきたのです。
そして、痛風という病気は糖尿病同様、
一生治らないので、この戦いは一生続きます。
本当は、つきあいたくないのですが、
私はこの痛風という病気と一生、
つきあっていかざるをえません。トホホ。