【意味】蒔かぬ種は生えぬとは、原因がないのに結果が生じることはないというたとえ。また、努力もせずに良い結果を期待することなど無駄だという教え。
【注釈】種を蒔かなければ花も実もなるはずなどなく、収穫があるはずもない。
原因がなければ結果は生じない。また働かなければ利益も得られるはずがないということ。
故事ことわざ辞典
「蒔(ま)かぬ種は生えぬ」ということわざがあります。
人間はみな、なんらかの夢を抱き、夢を実現したいと思っています。しかし、何もしなければ、その夢が実現するはずはありません。
夢を実現するためには、夢が実現するための種を前もって蒔いておかなければなりません。
種がなければ発芽せず、花も咲かなければ、果実も実りません。
種も蒔いていないのに、自分の不運や自分の悲惨な境遇を嘆くべきではありません。そんなことをしても、事態は悪くなる一方です。
毎日毎日、飽きもせず、愚痴や泣き言、不平不満をしゃべっている人がいます。私は不幸だ、悲惨だ、もうダメだ、環境の犠牲者なんだ、などなど。聞かされたほうは、たまったものではありません。
しかし、そういう人は、昔から、種を蒔く努力などしてこなかったことがほとんどではないでしょうか。
ですから、これから、どんどん良い種を蒔いていきましょう。
種を蒔く方法や種を育てる方法は、自分で勉強しなければなりません。
勉強するには、本やインターネットやYoutube動画など、さまざまな方法があります。
多種多様のたくさんの種類の種があるので、まず、種を蒔きましょう。そして発芽するのを待ちます。そして、発芽したら、その芽がスクスク育つように見守りましょう。やがて、花が咲きます。そして、果実が実り、収穫することができます。
何かを始めたら、それが花咲き、実るまでに、一定の時間がかかるということを知らなければなりません。
どんなことでも、すぐ結果が出ることはほとんどありません。収穫までには、とても長い時間がかかります。花が咲き、実がなるまでには、とても時間と手間がかかるので、あせらないで、じっくりと取り組むことです。