あなたは死んだらどうなるか? あの世への旅立ちとほんとうの終活 (OR BOOKS) [ 大川隆法 ]

心の曇(くも)りを落とすと涙が流れる
したがって、毎日、反省というものをきっちりとすることです。夜寝る前に、今日一日のことを振り返って反省する。今日一日、例えば人に対して、厳しい念(おも)いを出さなかったか。厳しい言葉を言わなかったか。悪口を言わなかったか。嘘(うそ)はつかなかったか。人を仲違(なかたが)いさせるようなことはしなかったか。
また、当然ながら、自分を堕落させるようなことはしなかったか。思いのなかにおいても、淫(みだ)らな思いを持たなかったかどうか。あるいは、世の人々を悪くさせるような方向の思想を持たなかったか。また、今日は人に親切にしただろうか。今日は仕事は熱心にしただろうか。純粋な気持ちだっただろうか。
対人関係、あるいは自分自身の心と行いにおいて、正しい生き方をしたかどうかということを、毎日きっちりと振り返って、30分なり1時間なり反省してゆくと、次第しだいにゴミやほこりが取れて、心が透明になってくるのです。こうした点検を毎日くり返してゆきます。
また、土曜や日曜のような、ゆっくりした休みのあるときには、一室にこもって、心穏やかに、生まれてからこのかたのことを順番に振り返ってゆきます。
小さいころに、ご両親にいろいろと迷惑をかけたことなどを振り返ってみる。小学校時代、先生や友達に迷惑をかけたことはなかったかどうか。それから、物心ついてから後、わがままにいろいろなことをしなかったか。特に反抗期のころのことなどを、よく反省するのです。
すると、何か失敗があったり、うまくいかなかったりしたことが思い出されるでしょう。その結果、心に歪(ゆが)みをつくらなかったか。心に歪みをつくって、世の中や、あるいは他人に対して、極めてバイアス(偏見)の掛(か)かったものの見方をしていないか。また、自分を守るために人をくさしたり、けなしたりしなかったかどうか。そのようなことをずーっと振り返ってみることです。
このようにして、心が透明になってくると、神の光が射してきます。涙を流して反省してみると、胸のなかから熱いものがジーンと込み上げてきます。それは、温かい気持ちです。ほんとうに生まれて初めて味わうような、温かい気持ちというものが湧(わ)いてきます。