この世界はとても厳しい世界です。病気や事故、不幸や災難、他者からの迫害や攻撃、悪口や非難中傷や罵詈雑言、盗難や貧困、虐待や暴行や暴力、事業の失敗や破産や倒産など、つらいこと、苦しいことに満ちあふれています。
では、なぜこんなに厳しく、苦しみに満ち満ちているのかというと、鏡の法則があるからです。
因果の法則、原因と結果の法則とも呼ばれています。
この宇宙の根本法則である鏡の法則があるので、人間は、このような厳しい世界で生きていかなければならないのです。
鏡の法則は宇宙を貫く絶対的な根本法則なので、とても厳しく、数学的な精密さで働いています。
世界のすべて、大から小まで、いたるところ、すべてに働いているので、何をどうやっても、どこに逃げようが、鏡の法則から逃れることはできません。
身分や地位が高いか低いか、金持ちか貧乏人か、頭がいいか、悪いか、そんなことは一切関係なく、鏡の法則は働いています。
他人に悪い思いを持ったり、悪い言葉を発したり、悪い行いをすれば、後で、ほんの少しの狂いもなく、自分に返ってきます。
しかし、鏡の法則は、単に厳しいだけではなく、その中には深い愛があるのです。
あなたが他者奉仕をしたり、人に喜びを与えたり、プレゼントしたり、愛と調和の生活をすれば、鏡の法則で、あなたには幸福が保証されます。他人におこなったいいことが、すべて自分に返ってくるからです。
鏡の法則は、自分を映す鏡として働き、自分の欠点に気づかせてくれます。
鏡の法則が存在するわけは、人間をはじめとするあらゆる魂は、自分自身が分からないからです。
そこで、鏡の法則で、自分がやったことが自分に返ってくることで、自分自身を知り、魂が進化成長し、他人への思いやりと調和を学ぶことができるというわけです。
鏡の法則がなければ、だれしも自分が分からないし、不条理が横行する世界になってしまい、魂の進化成長もありません。
魂が成長できるのは、鏡の法則が存在するからです。
鏡の法則は、人類誕生よりも前、宇宙が誕生する前から存在し、今後も永遠に存在する絶対法則です。
何をしようとも、鏡の法則を消滅させることは
できません。
つまり、人間は一生、鏡の法則に支配され、鏡の法則から逃れることは決してできないのです。
であるならば、私たちにできることは、鏡の法則に反逆するのではなく、鏡の法則に従って、自分自身の他人への思いや言葉や行いに常に気をつけ、自己の内なる想念感情をコントロールして、魂を進化向上させていくことなのです。