
人間心理の最も重要な根本法則に鏡の法則というものがあります。
私たちが住む三次元世界は鏡のような構造になっています。
ですから、あなたが他人にしたことは、全部、後に、その人、あるいは、まったく別の人から、まるごと全部、自分自身に返ってきます。
また、あなたの心の中、つまり、あなたの内面の心理空間で起きたことは、その内、あなたのまわりに現実となって実現してきます。
「鏡の法則」とは、「私たちの人生の現実は、私たちの心の中を映し出す鏡である」という法則です。
つまり、
「自分の人生に起こることすべての原因は、自分自身の心の中にある」
という考えです。
鏡の法則は、私たちに、この世界が、自分自身を映し出す鏡なのだと気づかせてくれる法則ですが、鏡の法則を表す言葉には、他にも、様々な言葉があります。
例えば、
縁起の理法、
原因と結果の法則、
因果応報、因果の法則
与えれば与えられる、
与えたものが与えられる
蒔いた種は刈り取らなければならない
など、様々な表現がありますが、結局のところ、みな同じ法則です。
例えば、あなたがだれかのことを「ろくでもないやつだ」 などと悪く思ったとしましょう。
すると、後で、その相手、あるいは、まったく別の人から、あなたも悪く思われることになります。
また、だれかを殴ったり、蹴ったりして、暴力を振るって苦しめたとします。
すると、後に、暴力をふるった相手、あるいは、まったく別の人から、あなたも暴力を振るわれて苦しむことになります。
その反対に、だれかのことをよく思うと、その内、相手から、あるいは、別のだれかから、あなたはよく思われるようになります。
もし、あなたが他人が喜ぶようなことをすれば、その内、その相手、あるいは、別のだれかから、あなたは喜びを与えてもらえます。
イエス・キリストは「与えよ。さらば与えられん」と言いました。
これは、単なる無償奉仕をすすめていたのではなく、与えれば与えられるという鏡の法則について語っていたのです。
あなたは、この現象世界は、鏡の法則という絶対法則が支配しているという真実を知らなければなりません。
鏡の法則について深く理解することができれば、心理学にも上手に応用することができます。
その逆に、鏡の法則を知らずに、心理学を勉強すると、人間不信になってしまったり、小手先のテクニックで満足したり、心理学の技術を悪用したりなど、良くないことが起こりがちです。
だから、この地球には、鏡の法則という絶対法則が働いていて、あなたが他人に対して行った行為や行動、感情や思考などは、いずれ、他人から、自分に100%返ってくるのだということをご理解ください。